コーヒーチェリー
コーヒーノキに白い小さな花が咲きます。ジャスミンのような良い香りがするかわいらしい花は、たった2日で散ってしまうため、見ることがとても難しい花と言われています。花が散ると緑色の果実がなります。大きくなるに連れ、赤くなっていきます。さくらんぼのように見えることからコーヒーチェリーと呼ばれています。コーヒーチェリーの糖度や酸度を測定すると収穫時期の目安がつけやすくなります。このコーヒーチェリーを収穫し、中からコーヒー豆が取り出されます。コーヒーチェリーには通常コーヒー豆が2つ、平らな面を向かい合わせに入っています。たまに1つしか入っていない場合や3つ入っていることもあります。1つしか入っていないコーヒー豆はピーベリーと呼ばれています。コーヒーチェリーから取り出された生豆を炒ることを焙煎と言います。ここで初めて、誰もが一度は見たことがある茶色のコーヒー豆になります。
熟したコーヒーチェリーの果実は大変甘く、果肉部分も食べられますが、腐りやすいことや量が僅かなことから、市場に出回ることはあまりありません。
近年ようやく乾燥したものや粉末に加工したものが手に入りやすくなりました。
コーヒーチェリーには僅かながらカフェインが含まれています。コーヒーチェリーに含まれているカフェ酸は癌や動脈硬化の予防、クロロゲン酸は糖尿病や脂肪肝の予防によいとされています。コーヒーチェリーは味や香りは全くコーヒーとは異なります。とても甘いことから、ジャムにして利用されることもあります。
コーヒーチェリーのBrixは6.5%から29%、酸度は0.3~0.9%と広く分布します。
コーヒーチェリーの酸度(目安値)
沖縄産コーヒーチェリー | 0.67% |
インドネシア産コーヒーチェリー | 0.57% |