一番オーソドックスな酸度測定方法です。滴定にはビュレットなどを用い、手動で行う方法と機械で行う自動滴定があります。
酸性の溶液にアルカリ性の溶液を加えていくと、酸性だった溶液はだんだんと中和点に向かっていきます。さらにアルカリ性の溶液を加えると、中和点を通り越しアルカリ性になります。
中和点を知るため
に、フェノールフタレインという試薬(発色液)を、元の溶液に1-2滴垂らしておきます。サンプルの溶液がアルカリ性になると、フェノールフタレインが発色します。発色寸前(中和点)までに加えたアルカリ液の量から、元の溶液にどのくらい酸が含まれていたかを知ることができます。
自動滴定装置は、発色液(フェノールフタレイン)の代わりに、pHセンサーを溶液に挿し込んでおきます。中和点7.0付近のpH変化はわかりづらいため、目的に応じて8.2、8.0、7.8、7.2などを目標としてアルカリ性溶液を加え、滴定を行うことが多いのです。
糖酸度計は糖度(Brix)と酸度を同時に測定できるハイブリッド測定器です。糖酸度計には測定原理が二つあります。光の屈折からサンプルの濃度(糖度、Brix)を測定する屈折率方式と、電気の流れを利用しサンプルの酸度を測定する電気伝導度方式です。
別の酸度測定方法に移行するのをためらう方も多いと思いますが、「中和滴定法」対「電気伝導度法」には、はっきりとした相関があります。
サンプル | 容器表示 | 酢・ビネガー用モデル | 測定値自動滴定法 |
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純米酢A社 | 4.5 | 4.35 | 4.51 |
穀物酢B社 | 4.2 | 4.25 | 4.28 |
純ワインビネガーC社 | 5.0 | 5.68 | 5.11 |
純玄米黒酢B社 | 4.5 | 4.92 | 4.41 |
鹿児島黒酢D社 | 4.2 | 4.07 | 4.49 |
生くろす(玄米酢)E社 | 4.5 | 4.15 | 4.74 |
臨醐山黒酢C社 | 4.2 | 4.51 | 4.05 |