スモモ
「酸っぱいモモ」が、名前の由来
酸のめぐみたっぷりの果実
酸のめぐみたっぷりの果実
中国を原産地とする「日本スモモ」は、弥生時代に渡来したという説もあるほど、歴史ある果実です。本格的に栽培が行われるようになったのは大正時代で、19世紀には太平洋を渡りカリフォルニアにまで広まりました。
また、カスピ海沿岸のコーカサス地方で誕生した「西洋スモモ」は、紀元前からヨーロッパ各地で栽培され、大航海時代に大西洋を渡り、19世紀にはカリフォルニアで大量に生産されました
そのカリフォルニアで、「日本スモモ」と「西洋スモモ」が交配され、世界へと拡がりました。そして「ソルダム」、「サンタローザ」、「ビューティー」など品種改良されたスモモは再び日本に逆輸入されました。
現在は酸味もサイズもいろいろに品種を増やしています。
スモモの小ぶりな実は、リンゴ酸を主とした疲労回復に効果的な有機酸、造血と胎児の発育に欠かせないビタミン・葉酸、活性酸素から体を守るビタミンE、ミネラル不足を補うカリウム、食物繊維と栄養素が詰まっています。その甘酸っぱい果汁は、長い歴史をかけて、世界中の栄養をギュッと蓄えてきたのです。
スモモの糖度は、14%から17%と高めで、酸度は0.4%から1.5%程度と広範囲です。
スモモの酸度(目安値)
スモモ | 0.40~1.55% |